安東編 (2005.1.28)

前回の出だしで、「次は4ヶ月後だな」なんて書いていたけど、ほんとに4ヶ月後になっちゃった。もっと早く行きたかったんだけどね、いろいろ忙しいのよ。

さて、残す区間もあとわずか。ということは、行き先の選択の幅も狭まるということで、これが腰を重くする一因でもある。そうは言ってもいつまでもほっとくわけにもいかないので、意を決して旅に出ることにした。

残っている区間を見ると、中央線の栄州から永川の間が未乗となっている。この区間には安東という観光地がある。安東の近くにある河回村という民俗村は、エリザベス女王も訪韓の際に訪れたという由緒正しきところ。ではそこに行ってみようか。

スケジュールは、清涼里から直行するのが便利っぽいが、安東から釜山に抜ける列車の数が極端に少なく、場合によってはその日のうちにソウルに戻れなくなってしまうので、ソウルから東大邱、永川経由で安東に向かうコースにした。

3時就寝9時半起床という生活をしている身には、5時起きはつらいのだが、しかたがない。列車の中で寝ることにして家を出る。6時発のKTXは特室を奮発した。足の長いオレは、どうしてもあの狭いシートに座る気がしない。KTXは移動時間が早いだけで、それ以外の長所はまるでない。いつもKTXに乗るたびに同じことを書いている気がするが、やっぱり一言いわずにはおれない。
セマウル号の一般席より質の悪いシートに座りうたたね体制。出発してしばらくしたらワゴンを引いたキャビンアテンダントが登場。いつものドリンクサービスなのだが、これまでは缶ジュースなりペットボトルそのままくれてたのが、最近は好きな飲み物をチョイスすると、プラスチックのコップに入れてわたしてくれる。ついでにクッキーもおまけでくれる。キャビンアテンダントはエプロンまでしていて、飛行機のサービスをかなり意識しているようだ。

7時36分に東大邱に到着。乗り換えの列車は指定券不要の8時17分発の通勤列車。ソウル駅では朝早くて食事ができなかったので、東大邱でうどんを食べて腹ごしらえをしておく。時間があったので駅の周辺をうろうろしてみる。そういえば東大邱で下車するのは初めてだな。

■左:東大邱駅 ■右:浦項行き通勤列車で永川へ


永川に向かう列車は3両編成の浦項行き。乗車率は結構高い。永川までは40分の道のり。川沿いを走るひなびた路線という印象。永川には8時51分到着。安東へは9時12分発のムグンファ号。乗り継ぎの間に駅周辺をうろつくが特に何もない地方都市。永川駅も乗り換え駅の割に規模は小さい。

■左:永川駅 ■右:安東駅

安東へのムグンファ号はけっこう空いていた。10時52分安東到着。駅前の案内所で河回村への行き方を訪ねる。バスは駅前から11時25分発。1280ウォン。タクシーで行くと2万5000ウォンくらいするとのこと。おとなしくバスで行こう。
バスに乗って40分ほどで河回村に到着。入場料2000ウォンを支払い中にはいる。

河回村は、以前訪れた楽安邑城のように、何百年も前の生活がそのまま残されているところ。村内の家は実際に人が住んでいる。河回村のなりたちなど詳細についてほかに譲る。オレ歴史にあんまり関心ないもんで。

とりあえず村内を散策する。入口でもらえるパンフレットは、それぞれの建物についての説明は書いてあるが、場内マップはまるで使えないしろもの。駅前の案内所でもらった安東のパンフレットのほうがはるかに見やすい。河回村は外国人も訪れる観光地らしいが、パンフレットのできはいまいち。

■左:村内の様子 ■右:洛東江がすぐ脇を流れる


村の大きさは楽安邑城と同じくらいか。ゆっくり歩いて1時間もあれば村内をくまなく見て回れる。村内の民家は民泊(民宿)を兼ねているところも多く、食事もできる。そのうちの1軒に入り食事をしよう。

安東の名物料理といえばチムタクが有名で、数年前にソウルではチムタクの店が一気に増殖した。それを食べるのも一興であるが、あれは1人で食べるものではない。ということで、1人でも食べられる「ホッチェサパプ」なるものを食べてみようかと。
店にはいると離れに案内される。オンドルのきいた暖かい個室で食事ができるという寸法。ホッチェサパプとマッコリを頼む。ホッチェサパプというのは、チェサ(祭祀)のときに食べるおいしいごはんを、チェサのないときにも食べられるようにしたもの。ホッは漢字で虚と書き、チェサのふりをして食べるごはんということらしい。
先に出てきたマッコリを飲んでいるとホッチェサパプがテーブルに並べられる。
ナムルの入ったボウルとごはん、スープのほか、焼き魚、キムチ、ナムル、ジョンなど8種類のおかずがセットになっている。ナムルにはごはんを入れてかき混ぜることでビビンバにして食べるのが作法。ジョンというのは野菜や豆腐などに衣をつけて焼いたもの。これは酒のつまみにいいかも。
早速ごはんをかき混ぜビビンバを作る。普段の生活では魚を食べる機会がほとんどないのだが、久しぶりに焼き魚を食べて(゚Д゚)ウマー。ちなみにおかず類はたぶん2人分でも同じ量が出てくるはず。ということは、1人で食べるにはちょっと多い。マッコリも小さいサイズを頼んだのだが、これも意外に多い。マッコリは飲んでも飲んでもなかなか減らないのがつらい。ちょっと酒を飲みすぎていい気分になってきた。オンドルの暖かさも手伝ってこのまま寝てしまいたいくらい。食事のお会計は1万2000ウォン。ま、安くはないがこんなもんだろう。

■左:個室に通される ■右:ホッチェサパプ


さて、このあとのスケジュールを立ててみよう。案内所でもらったバスの時刻表によれば、帰りのバスは15時発。あと1時間ほどある。安東からの列車は17時と19時があるが、これなら17時発に余裕で間に合いそうだ。

残り1時間ほどを村内をウロウロしてバス乗り場へ。来る時にバスを降りたのは村の外側だったが、帰りのバスは村内から出発する。行きのバスが入口で降ろされるのは入場料のためだろう。バスは村内まで乗り入れているのだが、利用できるのは入場料のいらない村の住人だけという。ただ、帰りは一般の客も乗せてもらえる。

■村内の様子


バスに乗るなり爆睡。目が覚めたらちょうど安東駅についたところだった。駅の窓口に向かい帰りのチケットを手配。17時のムグンファを頼んだら、15時45分の列車にも空席があるという。現在15時40分。でも慌ただしいので17時の列車にしておく。
チケットを入手したので市内散策に繰り出す。駅の近くに飲食店街があるのでチムタクでも食いたいところ。1人で食うもんじゃないといいつつも、春川ではタッカルビを1人で食べてるし、チムタクだって1人で食べてもいいじゃん。だがしかし、昼を食べて間がないこともあって、腹は少々きつい。残念ながら次の機会ということで見送った。
市内散策とかいいながら、どこかにコーヒーショップでもあれば休もうかという魂胆。こじんまりとした街なのでファーストフードの店なんかないかと思ったら、ロッテリアを発見。そちらに向かっていく途中で別のコーヒーショップを見つけたのでそちらに向かう。アイスコーヒーを飲みながら持参の雑誌を読みつつ休憩。

■左:安東駅駅名票 ■右:塗色変更したムグンファ号


時間が来たので席を立ち駅に。列車は意外と空いている。ちなみに清涼里到着は21時37分で、乗車時間は4時間37分。車窓風景を楽しむにも暗くて見えないし、寝るくらいしかすることがない。ずっと座りっぱなしなので尻も痛くなってくる。行きも所要時間は同じくらいだったが、2回の乗り換えがあったので気分転換にもなった。乗り換えなしで直行できるのは楽なのかもしれないが、ずっと座りっぱなしはちと疲れる。車内販売の飲み物を買ったり居眠りしたりしながら時間をつぶす。清涼里には定刻の21時37分到着。

主な出費
ソウル―東大邱
 48,900ウォン
東大邱―永川
 1,200ウォン
永川―安東
 5,000ウォン
河回村往復
 2,560ウォン
河回村入場料
2,000ウォン
食費など
20,000ウォン
安東―清涼里
14,300ウォン
合計
93,960ウォン

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