阿里山に行こう
2008.3.8〜12

 ソウル発台北往復が14万9000ウォンという破格のチケットが出てたので、迷わず予約してしまったのが今回の旅の始まり。普段は22万4000ウォンのチケットで1泊2日の台北旅行を楽しんでいるのだけど、今回はせっかくなのでちょっと長めに4泊5日にしてみた。

■3月8日
9時15分発のCX421便で台北・桃園空港に11時前に到着。この時間はあまり到着便がないらしく入国審査はがらがら。一番で抜けて到着ロビーに出て両替を済ませ、バスで高速鉄道の桃園駅へ移動。このまま台北駅に向かうと正午には着いてしまうのだが、正直なところ台北市内に出たところでこれといってすることもないのよねぇ。
 ということで南下して嘉義に向かうことにした。今回は阿里山に行こうと思っていたので、あらかじめチケットを確保したいとの思惑があったのだね。

高鉄嘉義駅 高鉄嘉義駅

■嘉義駅を出発する高鉄


 高鉄嘉義駅(高速鉄道)から台鉄嘉義駅(在来線)まではちょっと距離があり、バスのアクセスがいまいちよくわからないのでタクシーで行くことにする。だが、タクシーの運転手は英語で「Chiayi Station」と言っても通じない。しょうがないので筆談にて「嘉義火車站」で通じた。漢字圏の国は筆談ができるので便利ではあるが、タクシーの運転手も「ステーション」っていう単語くらい知っててくださいよ。

台鉄嘉義駅 駅内部


 台鉄嘉義駅には20分ほどで到着した。目指す阿里山行きの森林鉄道のチケット売り場に突撃し、なんとかカタコト英語で翌日出発のチケットを確保できた。全席指定で1日1便しかないので当日に来て買えるかどうかはわからない。なのであらかじめ確保しておきたかったのだ。まぁこのために高鉄で嘉義まで往復するのもどうかと思ったんだけどね。限られた日程を有効に使うための保険ということで。
 チケットさえ確保してしまえばもう嘉義に用はないので高鉄で台北に戻る。民権西路のホテルにチェックインして魯肉飯を食いに行き、市内の紀伊国屋で日本の雑誌なんかを買ってみたり。ホテルに戻り地下の和食屋で夕食。明日は早いのでとっとと寝る。

■3月9日
7時に起きて荷物をまとめる。また同じホテルに戻ってくるので不要な荷物は預けていくことにしたが、結局持っていく荷物のほうが重いというありさま。なんだかなぁ。
 台北駅から高鉄で嘉義に向かう。朝食は駅弁を買っておいた。安い割にけっこう(゚Д゚)ウマーだ。

駅弁 嘉義公園の射日塔


 10時過ぎに嘉義についた。台鉄嘉義駅までは実は無料の連絡バスが走っていたのだな。きのうはタクシーで往復したが、あれはとんだ無駄金だったわけだ。あぁ言葉のできない悲しさよ。
 バスは台鉄嘉義駅を経由して嘉義公園が終点。駅では降りず公園まで乗る。園内には射日塔なるタワーがあるので上ってみる。公園はもともと日本時代に神社があったところらしく、狛犬とか灯籠なんかが残されている。

狛犬 灯籠


 園内を一通り見たところで市内散策を兼ねて駅まで歩いていく。繁華街などを通りながら30分ほどで嘉義駅に着いた。いちおうチケット売り場で確認すると、きょうの阿里山行き列車にはまだ空席があるようだ。ということは結果的にきのう嘉義まで来たのは無駄足だったことになるが、いいんだ。保険なんだから。
 列車の出発は13時30分だが13時前にホームに入っていろいろ撮影してみる。ほどなく阿里山行きの列車が入線してきた。隣のホームの列車に比べると明らかにサイズが小さい。これに乗って阿里山までは3時間半の道のりとなる。


■嘉義駅入線中

阿里山鉄道嘉義駅 レトロチックな表記に萌え
阿里山行き列車 大きさ比較。右側が普通の列車


 
嘉義を出発し、次の竹崎までが平地区間。そこから一気に山岳路線となり、急カーブの線路を右へ左へとグネグネ曲がりながら山を登っていく。独立山の3段ループという名所もあるが、トンネルだらけなのでどういうルートを走ってるのかさっぱりわからず。交力坪で嘉義行の列車と交換しさらに上昇。奮起湖では駅弁が名物なのだが買わなかった。十字路を過ぎ何度かスイッチバックして終点阿里山には5時に到着。標高2200メートルに位置するせいか、やや肌寒い。

竹崎駅 独立山駅
交力坪駅でちょっと休憩 交力坪駅
交力坪駅で下り列車と交換 奮起湖駅は弁当が名物
阿里山駅ホーム 阿里山駅


 駅前に待機していたホテルの車に乗りホテルへ。ホテルの予約は台北のホテルでフロントにお願いした。阿里山駅の次にある沼平駅前にある阿里山閣大飯店がきょうの宿。お湯は17時から23時までしか出ないというすごい宿だが、まぁ1泊しかしないので問題はない。
 ホテル周辺にはなにもないので、食事とか買い物には阿里山駅前まで行かなければならない。フロントで尋ねたら歩いて30分はかかるという。ホテルの無料シャトルバスは1時間に1本で、あと40分は待たなくてはいけないという。来る時の道はしっかり覚えているので歩いて降りていくことにした。30分と言ってたが、オレは人よりやや早足なので20分もかからなかった。
 夕食は普通の食堂でチャーハンと麻婆豆腐。台湾ビールで乾杯。で、チャーハンも麻婆豆腐もいまいち。普通の家庭料理っぽい感じで、どっちも具にミックスベジタブルが入ってるのが家庭料理っぽさを際立たせている。いまいち満足しないものの完食してしまった。

家庭風チャーハン 家庭風麻婆豆腐


 コンビニでビールとポテトチップを買ってホテルに戻る。気圧が低いせいでポテチの袋はパンパンに膨れ上がっておる。帰りの道は街灯がポツポツとある薄暗い道を20分ほど。空気が薄いのか、意外にハードな道のりだった。
 部屋に入りお湯が出なくなる前に入浴をすませビールで疲れを癒す。このホテルは無線LANでインターネットが使えるのがポイントで、持参のパソコンで阿里山の予習をしておく。周辺には夜遊びできるようなところもなく、とっとと寝るしかない。阿里山はご来光が有名で、ここに来たからにはご来光を見ずに帰るバカはおらぬそう。明日も早朝にモーニングコールがある予定。夜更かしせずに就寝するのが吉。

■3月10日
 5時前にモーニングコールで起こされる。カーテンを開けると当然外はまだ暗い。窓を開けるとなんと雨が降っている。雨男の面目躍如ですな。などと言ってる場合じゃない。ここまで来て雨とはなぁ。ご来光も望めないですぜ。ふてくされて寝ちまおうかとも思ったが、やや小降りになってきたのでご来光を見に行くことにする。
 ご来光を拝むためには阿里山からさらに標高の高い祝山まで列車で移動する。ホテルから阿里山駅に行くバスが5時半に出発する。投宿客のほぼ全員が乗ることが予想され、他のホテルの客も合わせて阿里山駅のチケット売り場では行列することが予想されたので、バスより先に徒歩で阿里山駅に向かうことで行列を避けることにする。20分かけて山道を下りて駅に着くとチケット売り場の列は短く、チケットを取ってすぐにホームに入る。その後ホテルからのバスが続々と駅に到着し、チケット売り場の行列はかなりの長さに。早めに動いたオレの勝ち。
 列車が入線したのでドアを開け車内に入り席を確保。阿里山までは全席指定だが、祝山までは自由席のロングシートなので早い者勝ちなのだ。列車は途中に沼平駅に停車する。ホテルの最寄り駅だが、阿里山出発の時点で超満員なのでここから乗るのは至難ではないだろうか。それでも数人が乗り込んできた。

祝山駅 ご来光は望めず


祝山には6時5分に到着。ここは標高2700メートル地点。きょうの日の出は6時33分。駅からさらに山道を10分ほど登ると展望台がある。ここからご来光が拝めるのだが雨はやんだものの空は曇っていてまるで期待はできない。45分ほどここにいたけどなにも収穫はなくそのまま下山することにする。帰りも列車はあるが、歩いても帰れる距離なので、歩いていくことにする。30分ほどでホテルに到着した。


■祝平〜沼平間にて

阿里山閣大飯店 沼平駅前にはSLホテルの跡が


部屋に入りホテルの朝食ビュフェに行くがたいしてうまくもなく。お粥をズルズルとすすっておしまい。
帰りの列車は13時18分の出発。まだ9時前ですることもない。とりあえずホテルにいてもしょうがないので、1時間ほど休んでからチェックアウトし、散策と森林浴を兼ねて山中をさまよってみる。姉妹池とか三兄弟の木とか四姉妹の木とかハート型の木とか象の頭の形の木とか、いろいろ見どころはあるんだけども、( ´_ゝ`)フーンって感じかな。あまりオレ好みじゃないんだわ。

姉潭 三兄弟
四姉妹 森林浴
ハート型に見えるらしい 受鎮宮
神木駅 象鼻木


 2時間ほど歩いて阿里山駅に着いた。きのうの夜とは違う店で排骨飯と豆腐スープ。ついでに台湾ビールで昼食。こちらは満足のいく味だった。列車の時間までまだあるのでスターバックスでコーヒータイム。漢字で「星巴克珈琲」と看板が出ているのがポイント。

サクラのシーズンには早かった 漢字のスターバックス
阿里山駅は雲の中 車内の様子


 1時前に駅に入る。どうもあたり一帯が雲の中に入ってしまったらしく視界もあまり利かない。また3時間半かけて山を降りるが景色は楽しめず、後半は疲れもありうたた寝で過ごしてしまった。
 17時前に嘉義に到着。窓口で切符を買いきょうの宿泊先である高雄に向かう。1時間ほどで到着。ホテルは駅裏口から出てすぐの好立地なのだが、駅の表側に出ようと思ったら駅で入場券を買って突っ切らなくてはいけないというなんだかなぁというところ。回り道すれば表側に出られるらしいんだけども。
 駅近くの六合夜市で排骨麺、棺材板、胡椒餅、愛玉など食いまくり満足。ホテルでビール飲んで寝る。

六合夜市 排骨麺
棺材板 胡椒餅


■3月11日
 高雄に来るのは10年ぶりになるのか。前回は夜行列車で高雄について澄清湖に行っただけで台南に向かったんだっけ。今回はもすこしじっくりと市内を観光してみたい。でも勝手がわからないので朝食はホテルのビュフェ。きのうよりかはまともな感じだ。
 チェックアウトして駅の表側に出ると、昔の駅舎が保存されている。あぁそうだ。前回はこんな駅だった。

高雄駅 10年前はこんなだった


 今回は奇しくも数日前にMRTが開業したばかり。都市交通の発達してない町は移動が不便なのであまり近寄りたくはないのだけど、たった1路線とはいえMRTができたのは便利。しかも1カ月間は無料開放中だとか。MRTで三多商圏まで行き、そこから85階建ての東帝士85ビルに向かう。展望台はガラガラでだれもいない。台北101ができるまでは台湾最高層ビルだったのだけど、お株を奪われてからは閑古鳥が鳴く日々なのだとか。ま、景色も大したことないんだけども。

東帝士85ビル ガラーン
港方向を眺める 市内方向を眺める


 展望台を降りMRTの試乗などしつつ左営に出る。タクシーで蓮池潭に行く。龍と虎のチープな感じのスポットを回りながら湖を半周して左営駅に戻る。すげー疲れた。


■世運駅に入線するMRT

開業したばかりのMRT 蓮池潭の龍虎塔
龍の口より入り 虎の口より出でよ
龍塔のてっぺんから 蓮池潭の水は抜かれていた
天井の装飾 春秋閣
北極玄天上帝 洲仔清水宮


 左営は高鉄の高雄側の終着駅。ここから一気に台北に戻ることにした。せっかくなのでビジネスクラスを奮発。昼食をとってないのでコンビニでサンドイッチと飲み物を調達。主要駅にしか停まらない速い便に乗ったので1時間40分で台北に到着。ホテルに着いて17時。シャワーを浴びてちょっと休憩してから台北出張中の友だちと待ち合わせで剣潭駅まで。士林夜市で魯肉飯を食い、公館まで出てドトールでマターリ。解散後ホテルに戻る途中の市場で水餃子とビールを食らい、部屋に帰り寝る。

左営駅 台湾高鉄


■3月12日
 きょうが最終日。結構充実して過ごせたのでもう思い残すことはない。ホテルをチェックアウトし、台北駅前の吉野家で牛丼を食う。台北駅2階の微風広場でデザートにカレーライスを食べる。(゚Д゚)ウマー 三越でみやげものなど物色し、ホテルで荷物整理してから再度台北駅へ。高鉄で桃園に抜け空港に。と思ったら桃園からのバスは定員以上は乗せないらしい。積み残されて20分待ち。余裕を持ってきたからいいものの、あやうくタクシーかっ飛ばすところだった。
 無事に空港に着いた。2時間半前にチェックインしたのに席は一番うしろって…。

吉野家で朝食 デザートにカレー
桃園空港のサンリオショップ エバー航空のキティジェット


 出国審査を抜けラウンジで肉まんをつまみにビールで一服。ふと思い立ち、搭乗ゲートの先にある第2ターミナルに行く。ここには世界でここだけという空港内サンリオショップがあるのだよ。いつも第1ターミナルを使ってるから行く機会はなかったのだけど、出国審査を抜けた後でも内部でつながってるから行こうと思えば行けたんだねぇ。ただ限定グッズはほとんどなくちょっとがっかり。
 時間が来たので第1ターミナルの搭乗口に戻り搭乗。定刻に仁川に到着し、帰宅したのは22時。ひさびさに台湾を満喫したわ。

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